口臭は歯周病のサインかもしれません!?
だれもが気になる口臭は、基本的に二つに分けられます。生理的口臭と病的口臭です。一つは生理的口臭で、これは食べ物、タバコ、アルコールなどが原因で生じる口臭です。もう一つは病的口臭で、歯周病や口内炎などの口や歯の病気、鼻やのどの問題、内臓疾患(腎臓や糖尿病など)によって引き起こすことがあります。
特に歯周病は口臭と関連しています。歯周ポケットでプラークを形成する歯周病菌の多くは、空気のあるところを嫌う「嫌気性菌」で代謝の過程で硫化水素やメチルメルプタンといった、臭いのもとになる物質を産生します。また、炎症を起こした歯ぐきからも臭いが発生します。
もうひとつ忘れてはいけないのは、舌の表面に付着している歯周病菌です。これらの細菌は揮発性有機化合物を産生するため、口臭の原因となります。生理的口臭に思い当たる原因がなければ、歯周病を疑ってみてください。口臭が気になる方は一度、歯科医院を受診して歯周病のチェックを行うことをおすすめします。